『誰にも言えない性の悩み...挿入障害の治療法を教えて!』
久しぶりの投稿です。
こんにちはSEX therapist佳菜子です。
半年以上なにをしていたかというと、スピード結婚していました。
10年続いた婚活生活がやっと終わったのです。めでたい笑
さて、そんな中GENOVAという会社から動画出演のお仕事をいただきました。
ついに私もYou tuberです笑
全部で6本あり、内容は
『誰にも言えない性の悩み...挿入障害の治療法を教えて!』
Q1 挿入障害ってなに?
ヴァギナにペニスを挿入できない状態のことです。
女性側の原因として一番多いのは、ワギニスムス(Vaginismus)です。
ワギニスムスでは、緊張や痛みに対する予期不安により、ヴァギナの入り口の筋肉が自分の意志とは関係なく、きゅっと締まってしまい、ペニスの挿入や婦人科診察が困難になってしまいます。
ヴァギナに何かを挿入しようとすると、痛みや侵入に対する恐怖のためお尻が逃げてしまったり、足を固く閉じてしまったり、中には泣き出す方もいます。腟の入り口は壁のようになって閉じてしまい、強い痛みを感じる方もいます。
Q2 挿入障害の治療法は?
基本はダイレーターによるトレーニングです。
ダイレーターとはヴァギナを拡張する器具のことです。
指の太さから勃起したペニスの太さのものまで段階的に太くなる数本のダイレーターを細いものから使用します。物理的に腟を広げるというよりは、
「指の太さなら入るんだ」
「いれても痛くないんだ」
という心理的な拡張の意味が重要です。
「そんなもの入るわけない!」
「絶対痛い!」
と思っている方がほとんどなので、私の外来でははじめの診察で私の指が入らない、一番細いダイレーターが入らない方は、まずは鏡でご自分の腟の入り口やその周辺を観察したり、腟や女性器のつくりを知ってもらうことから始めます。
ダイレータートレーニングが開始できれば、多くの場合、ダイレータートレーニングだけで改善しますが、あきらかなトラウマが存在する場合、緊張や恐怖感が著しく強い場合、性についての知識が乏しい場合などは、専門の心理士さんによるカウンセリングなどを組み合わせておこないます。
処女膜に切れ目をいれること(処女膜切開)で挿入がスムーズになる方もいますが、私の経験からはごく少数です。ワギニスムスと処女膜強靭はまったく別の病態ですが、併発している場合もあり、正しく診断できるドクターは少ないと認識しています。正しく診断をしてくれ、保険で手術をしてくれるクリニックを探すといいと思います。もちろん、私に相談してくだされば適用があれば保険で手術を行います。
また、妊娠を希望していて、治療を急ぐ場合は、ヴァギナの入り口の筋肉にボトックスを注射して締まらないようにする治療もありますが、注射後もやはりダイレーターによるトレーニングが重要になります
Q3 挿入障害の人が妊娠したい場合はどうすればいい?
ヴァギナにペニスが挿入できなくても妊娠は可能です。
シリンジに精液を吸い、腟内に注入する方法があります。
また、婦人科診察ができれば不妊治療も可能です。
ただし、妊娠後はお母さんと赤ちゃんの命をまもるため、必ず婦人科診察が必要になりますので、私の外来では婦人科診察ができるようになってからでないと妊娠はおすすめしていません。
ダイレータートレーニングが順調にすすむ方は、3ヶ月ほどでペニスの挿入が可能になります。なので、まずはダイレータートレーニングを始め、治療の進み具合と年齢、卵巣機能を反映するホルモン検査や精液検査の結果などを考慮して、場合によってはシリンジ法や不妊治療を並行して行っていきます。
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